お金の仕組みと、お金の増やし方②
前回書きました、FRBの設立。
アメリカの中央銀行にあたる、連邦準備制度理事会ですが、この仕組みによって、アメリカの金融機関が、政府にドルを貸付け、利息を得ることで、ジャブジャブとドルが流れ込んでいき、逆にアメリカ政府の借金は増えていきます。
2019年には、アメリカ政府の債務残高が、22兆7731億ドル=2400兆円くらいにふくれ上がっています。政府の借金は、世の中に出回るお金です。
それだけ、世の中のドルが増え、その多くがアメリカの金融機関に流れ込んでいます。
その結果増え続けるドルは、価値が下がっていく為、金融機関はそのドルで、世界中の株を買い漁っているのです。
ですから、株がますます上がり、インフレ(物価高)という形でドル自体の価値は下がっていきます。
ジェレミーシーゲル教授の研究によると、株式投資の未来とい本に書かれていますが、アメリカの株価は、200年以上、年利10%くらいで右肩上がりで上がり続けているのです。
これがお金の仕組みであり、どんどん発行されるお金の価値は下がり、株価は上がり続ける。株式を持っている富裕層がますます金持ちになります。これが資本主義で、資本とは株式であるともいえます。
日本の円も同じように増え続けています。世界中のお金が増え、世界の政府が借金を増やし、国民が税金で補填し、とくにアメリカの金融機関にお金が流れ込み、そのお金で世界の株が買われていくのです。
ですから、我々も株式に投資しなければなりませんが、どの株が買われて上がっていくのかはわかりません。ですから、世界全体の株式に投資する必要があります。その方法は投資信託しかありません。